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中国で工場をしていると原石の良し悪しがとても気になります。
そこで常々気になっていた原石が七山御影石(天山七山)です。何がそんなに気になっていたのかというと、七山は一般的に流通している天山と石目はそれ程変わらないのですが青みがかった色が濃く、天山と並べるとその時の石の状態によっては七山の方が美しく感じてしまう時もあるのです…。
ネット情報では七山は天山とは違うという記載が目に付きますが、どうしても石目は七山も天山も同じ様に感じ、七山の深い色合いが良いと思えてしまう時もあるので何が違うのか現地確認をしてきました。
結論から言うと、七山御影石(天山七山)を採石している七山石材さんは一般的に天山石と言われている天山石材さんや田中直実石材さんの採石丁場とほぼ同じ目と鼻の先にあり、ネット情報で全くの別モノと言われているのは違うという事が分かりました。
そもそも天山石は佐賀県の天山という山で採石されていると思っていましたがそうではなく、天山から車で1時間ほどの佐賀県唐津市七山という場所で採石されていました。
ちなみに天山は九州では有名なスキーリゾート地で採石丁場は無いそうです…。
では七山で採石された原石がなぜ『天山』と呼ばれるのか…?
現地の山石屋さんから聞いた話では、七山で最初に採石を始めた人が天川さんという方で、天川さんの山でとれた石なので『天山石』と呼ばれるようになったとのことです。

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採石丁場は玉石を掘り出す形態で、どこにどの程度の大きさの原石が埋まっているのかは掘ってみないと分からないので、まさに宝探しをしている様相です。
掘り出された玉石はキレイに成形され、いわゆる『原石』の形状になって石材工場に出荷されていきます。
GTは現時点では天山の扱いが多いですが、近い将来 石目は天山と同系統で濃い青みがかった色の美しい七山御影石(天山七山)も扱っていこうと思います。